学生ローン比較DATA

さて、トップページで書いた「学生ローンはホームページ上の表示金利よりも安い金利で営業をしている」と書きましたが、こちらで説明したいと思います。
全て書ける訳ではありませんが、書ける範囲内でなるべく詳しく書きます。
　
事の発端は、一部業者の積極的なマトメ貸し
高田馬場地区での学生ローンでは、他の学生ローン会社の顧客を、極力奪わないという暗黙の了解があります。
もちろん、お客様の意向もありますし、事情を知らないで貸してしまうケースもありますので、あくまでも「極力」です。
しかし、そういった暗黙のルールには何の拘束力もありませんし、自由競争の世界ですから当然暗黙のルールはおかまいなしという業者も出てくるものです。
学生ローン業界でもそういった事実がハッキリと認められ、攻撃的マトメ融資を臆する事なく堂々と実行する業者が現れました。
マトメられる側の他の業者は、ただ指をくわえて耐えるしかない、そんな状況が何年も続いています。
　
総量規制の抜け道、おまとめローンと銀行系カードローン
現在ではほとんどの人が知っていると思いますが、お金を借りるにあたって、年収の3分の1までしか借りる事ができない総量規制というものがあります。
(総量規制は様々な問題を抱えていますが、ここでは省略致します。機会があれば書きたいと思います)
実はこの総量規制、意外な抜け道があります。
おまとめローンがその一つですが、これは法律によって、利用者が有利になるおまとめローンは、例外として総量規制の対象外とされるものです。
攻撃的マトメ融資を実行する一部の業者は、他の業者よりもコンマ数パーセント利率を下げ(利用者の利益になる)、積極的に顧客に対しておまとめローンをアプローチしてくるのです。
利用者にとっては利益がある事ですから、他の業者は文句も言えません。
でも、どうしてその業者は、他の学生ローンで利用がある事を知っているのでしょうか?
実は自分の会社の顧客であれば、その人が何件でいくら借りているかはすぐにわかるのです。
貸金業者は信用情報機関を利用し、顧客の他社利用状況を把握する事が義務付けられています。
信用情報のデータには、具体的な会社名などは出てきませんが、件数と金額は把握できるのです。
そこまでわかってしまえば、後は顧客にアプローチし、同意があればマトメ融資を実行するという図式です。
余談ですが、銀行系カードローンも総量規制の対象外となっており、一般の消費者金融業界でも似たような問題が取りざたされています。(後述)

裏金利はおまとめローンの防止対策
ホームページ上の表示金利よりも、実際の貸付利率を安く貸し付けている理由は、おまとめローン防止対策です。
金利を下げてしまえば、攻撃的おまとめローンをしかけてくる業者は、それよりもさらに金利を下げなくてはなりません。
具体例を挙げると、表示金利が18%で、実際の貸付利率を16.5%で営業しているところもあります。
これをまとめるとなると、金利を16%にしなければなりません。
さすがにマトメ業者も手を出しづらくなり、まとめられる側は自分の顧客を守り、利用者も安い金利で借りられるという恩恵を受け、全体的にはシナジー効果が得られているという印象です。
　
裏金利は新規とまとめ気配があるお客のみ適用する業者も
実際には安い金利で貸し付けているのに、なぜホームページで堂々と宣伝しないのでしょうか?
ホームページで大々的に宣伝すれば、新規獲得の大きなトリガーとなるでしょう。
しかし、これにはやむにやめない、学生ローンの体力的な問題があるのです。
ホームページで公開してしまうと、既存客はどうするんだ?という大きな問題が出てきます。
既存客まで一斉に金利を下げられれば問題ないのですが、それは体力不足の学生ローンには到底無理な話です。
そこで、既存客にはできるだけ内緒で、「一部のお客にコッソリと」となってしまっているわけです。
もったいないといえばもったいないのですが、既存客全て引き下げるとなると、1ヶ月あたりの収益減は、学生ローンにとっては恐怖の針に胃の腑を突かれるような思いではないでしょうか。
本来ならば、これまで支えてくれた既存客の方を大事にすべきだと思うのですが、経営上の問題があるので致し方のないところなのかもしれません。
　
業界全体が金利引き下げムード
前述のように、ホームページ上の表示金利よりも安い金利で営業する学生ローンが増えていますが、近々、これを公にする業者が出てくるという情報が入ってきました。
もし、貴方が学生ローンの利用を考えているなら、余裕があるのであれば少し様子を見た方がいいかもしれません。
サプライズがあるとすれば、平成25年7月～8月にかけて、大きな動きがあると見ています。